よく泣くね。パート2
posted in 22:00 December 13, 2010 by drecom_azukimonaka
タイトル通り、昨日までの二日間は、体の半分以上といわれる水分が、
目から耳からどばどば溢れ出る二日間でした。懐かしい人達との再会に胸がいっぱい。
どうやら、年のせいにしてたけど、わたしは生まれつきの泣き上戸でしたね。ご承知おきを…。 あ、知ってるか。
「SANDTOPOS」は、マチネは最後部の真ん中の席から、ソワレは前から二列目のセンターあたりで観劇しました。
プログラムに掲載されていた舞踊評論家・石井達郎さんの文章が印象的で、まさに、「毒消しならぬ、毒の上盛り」
が期待される蒼々たる出演者。でもその毒も、初演から数えて8年の月日と共に変化し、三人の家族と砂の有り様が、
とても緩やかに静かに優しくさえ感じました。
8年前の怪我を間近で見たトラウマか、いつもみや子さんを「頑張り過ぎないで〜」と、客席から願う気持ちで観ていましたが、
今回の舞台での彼女は、とてもマイペースに、丸みを帯びた背中のまま、お二人の毒を飲みながら砂場で遊んでいる子供のようでした。
あの当時トゲトゲ反逆児だったキムさんも、まるで月へなにかをお願いしてる無垢な少年のように見えた。
笠井先生は、遠慮なくみやこさんをぶんぶん振り回しながらも、母のように妖艶で美しかった。
それから、岩渕貞太、笠井瑞丈、畦地亜耶加、三人の砂の化身。
この三人はブラジルで見たときよりさらにグレードアップしていた。舞台上で、そこにいるのに、いない。
消えてしまえることはそうそう出来ることじゃない。ほんとに驚いた。
今回初めて加わって下さったという、チェロ奏者の林峰男氏の演奏は、耳に心地よく、正直ブラジルの時より好きでした。
「日記」もまた、初演やブラジルの時と少し演出が変わっていた。
途中使っていた、古い着物のシーンは今回なく、そのシーンはジャケットパンツスーツに赤いコサージュを付けて、
江利ちえみ(高倉健の元妻)の“お家へ帰ろう”の曲とともに、陽気に踊っていた。
長い白髪の髪がかっこよくて、昔から尊敬してやまない大好きな舞踊家、片岡道人さんが隣の席だったので、終演後お話したら、
「みや子ちゃんは、昔からさらりと踊るんだけど、間の使い方が絶妙にうまいんだ」と話していた。
若い頃の彼女の踊ってる姿を、いま生でみたらどう感じるのかな…なんて思った。
まぁ、よくこのプログラムの中にソロを入れたと思う。
本人「もう踊れないかもしれないから…」なんてボソっと弱気なことを言ってたけど、
あなたはまだまだ大丈夫です。踊り創り続けてほしい。
「笑う土」は、それこそ客観的に(まさに客席から)見るのはこれが初めてのこと。
舞台袖では感じ得ない感動や発見が沢山あり、どのシーンにも思い出があって、
各シーン導入ごとに、涙がたらり、鼻水たらり、ふきとるのも、すするのも忘れて、泣いたり笑ったり、もー大変でした。
美加理さんの強烈な存在、新メンバーが加わったことで、また新しい「笑う土」が誕生していました。
ラストシーンの座敷童子が、現代人に変わって行くところは今回新しい演出で、この案は美加理さん本人からの発案だったそうです。
実際、美加理さんもご多忙の中、岩手まで足を運び民話など取材されたそうでした。
あの作品の中使われていた、老婆のような語りは、彼女の声というから本当に驚きしかありません。
彼女の着物の袖から小さく伸びる、綺麗にそろった白い手、その親指の角度までが、ぞくっとする程美しく、勉強になりました。
そして、どの人も主役に成りうるような作品の構成力には圧巻。
お客さんは視線に困ることがあるかもしれないけど、引いてみたとき、それはまるでひとつの発光体のようだった。
出演者、スタッフの皆さん、素敵な舞台をありがとうございました。
この作品の、すべてが愛おしかったです。
※ラストシーンで投影されていたこの写真。
ブログのアイコンにも使用してますが、実はブラジリアでわたしが撮ったものw
超お気に入りの一枚だっただけに驚いて、
「おぃおぃ、みやこちゃん、著作権が…」なんて冗談を言っといた。ほんとは嬉しかった。
目から耳からどばどば溢れ出る二日間でした。懐かしい人達との再会に胸がいっぱい。
どうやら、年のせいにしてたけど、わたしは生まれつきの泣き上戸でしたね。ご承知おきを…。 あ、知ってるか。
「SANDTOPOS」は、マチネは最後部の真ん中の席から、ソワレは前から二列目のセンターあたりで観劇しました。
プログラムに掲載されていた舞踊評論家・石井達郎さんの文章が印象的で、まさに、「毒消しならぬ、毒の上盛り」
が期待される蒼々たる出演者。でもその毒も、初演から数えて8年の月日と共に変化し、三人の家族と砂の有り様が、
とても緩やかに静かに優しくさえ感じました。
8年前の怪我を間近で見たトラウマか、いつもみや子さんを「頑張り過ぎないで〜」と、客席から願う気持ちで観ていましたが、
今回の舞台での彼女は、とてもマイペースに、丸みを帯びた背中のまま、お二人の毒を飲みながら砂場で遊んでいる子供のようでした。
あの当時トゲトゲ反逆児だったキムさんも、まるで月へなにかをお願いしてる無垢な少年のように見えた。
笠井先生は、遠慮なくみやこさんをぶんぶん振り回しながらも、母のように妖艶で美しかった。
それから、岩渕貞太、笠井瑞丈、畦地亜耶加、三人の砂の化身。
この三人はブラジルで見たときよりさらにグレードアップしていた。舞台上で、そこにいるのに、いない。
消えてしまえることはそうそう出来ることじゃない。ほんとに驚いた。
今回初めて加わって下さったという、チェロ奏者の林峰男氏の演奏は、耳に心地よく、正直ブラジルの時より好きでした。
「日記」もまた、初演やブラジルの時と少し演出が変わっていた。
途中使っていた、古い着物のシーンは今回なく、そのシーンはジャケットパンツスーツに赤いコサージュを付けて、
江利ちえみ(高倉健の元妻)の“お家へ帰ろう”の曲とともに、陽気に踊っていた。
長い白髪の髪がかっこよくて、昔から尊敬してやまない大好きな舞踊家、片岡道人さんが隣の席だったので、終演後お話したら、
「みや子ちゃんは、昔からさらりと踊るんだけど、間の使い方が絶妙にうまいんだ」と話していた。
若い頃の彼女の踊ってる姿を、いま生でみたらどう感じるのかな…なんて思った。
まぁ、よくこのプログラムの中にソロを入れたと思う。
本人「もう踊れないかもしれないから…」なんてボソっと弱気なことを言ってたけど、
あなたはまだまだ大丈夫です。踊り創り続けてほしい。
「笑う土」は、それこそ客観的に(まさに客席から)見るのはこれが初めてのこと。
舞台袖では感じ得ない感動や発見が沢山あり、どのシーンにも思い出があって、
各シーン導入ごとに、涙がたらり、鼻水たらり、ふきとるのも、すするのも忘れて、泣いたり笑ったり、もー大変でした。
美加理さんの強烈な存在、新メンバーが加わったことで、また新しい「笑う土」が誕生していました。
ラストシーンの座敷童子が、現代人に変わって行くところは今回新しい演出で、この案は美加理さん本人からの発案だったそうです。
実際、美加理さんもご多忙の中、岩手まで足を運び民話など取材されたそうでした。
あの作品の中使われていた、老婆のような語りは、彼女の声というから本当に驚きしかありません。
彼女の着物の袖から小さく伸びる、綺麗にそろった白い手、その親指の角度までが、ぞくっとする程美しく、勉強になりました。
そして、どの人も主役に成りうるような作品の構成力には圧巻。
お客さんは視線に困ることがあるかもしれないけど、引いてみたとき、それはまるでひとつの発光体のようだった。
出演者、スタッフの皆さん、素敵な舞台をありがとうございました。
この作品の、すべてが愛おしかったです。
※ラストシーンで投影されていたこの写真。
ブログのアイコンにも使用してますが、実はブラジリアでわたしが撮ったものw
超お気に入りの一枚だっただけに驚いて、
「おぃおぃ、みやこちゃん、著作権が…」なんて冗談を言っといた。ほんとは嬉しかった。
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この記事へのコメント
1. Posted by Tsuji December 15, 2010 19:46
誘ってくれてありがとうございました。
お客さん多かったね!
素人の感想ですが、今まで見た中で一番なんか「理解できた」っていうのか、「良かった」っていうのか。。。
満足して帰れました!!!(笑)
お客さん多かったね!
素人の感想ですが、今まで見た中で一番なんか「理解できた」っていうのか、「良かった」っていうのか。。。
満足して帰れました!!!(笑)
2. Posted by monaka December 15, 2010 22:24
tsujiさん>こちらこそ、観に来てくれて本当にありがとう!!!
お客さんに素人も玄人もないよ。
なにかお客さんと作品の間で、持ち帰れるもんがあったなら、作家にとってはこれとない幸せなんじゃないでしょか。
お父様にもくれぐれも宜しくお伝え下さい。
またね☆
お客さんに素人も玄人もないよ。
なにかお客さんと作品の間で、持ち帰れるもんがあったなら、作家にとってはこれとない幸せなんじゃないでしょか。
お父様にもくれぐれも宜しくお伝え下さい。
またね☆